最近、加工食品による諸問題が多発していますが、これらは私たち消費者の食に対する姿勢への警告ではないでしょうか。 私たちの毎日の食生活に対するあり方が問われていると感じます。
便利さ、手軽さ、価格にひかれ、毒にも薬にもなる食べ物の品質、安全性を軽視した結果のできごとでした。 今一度私たちに、食はどうあるべきかを考える機会を与えてくれたと思います。一昔前は、食事は手作りするのが、当たり前でした。特に、子供に食べさせるものは、安心、安全で体によいものを選ぶのは、親の役目でもありました。
子供の心と体を健やかに育てるには、親の心をこめて作った手作り料理が一番、というのが私の子育てのモットーでした。健康の源である「食」の、今、簡便化、合理化、商業化、ファッション化・・・という、安易な方向への流れは一向に止まりません。 食品添加物の多い大量生産の加工食品、また、農薬を多く使った外国産の食品が食卓に氾濫しています。 24時間食べたいものが手に入る時代だからこそ、体によいものを自分で選択し、調理して食べるという、心構えがいっそう大切になっています。
輸入の食材や、飼料に依存する割合の多い日本の食料自給率は、平成28年は全年より38%(カロリーベース)となりました。 目標は45%ですが、米の消費が減って、外国産小麦が原料のパン、スパゲッティなどの主食が多くなったのも原因のひとつです。
「日本人が毎日、あと1杯ごはんを多く食べてくれたら日本の農業の未来は、少しは明るくなるのに・・・」ある米農家の方の真剣な言葉です。
千葉県は緑の台地と、温暖な気候に恵まれ、農業産出額は、全国4位の農業県です。サヤインゲン、枝豆、梨、カブ、落花生、ナバナ、パセリ、シュンギクが全国1位の産出額です。 外国産の野菜、果物などを買わなくても、安全で安心で、新鮮で美味しい旬の農作物がたくさんあります。 千葉県では、地元産の農林水産物を地元で消費する「地産地消」を「千産千消・千産全消」として推進しています。
私が昨年料理教室参加者に、地産地消の意識についてのアンケートをとって調べました。 地産地消という言葉をよく知っている人は18%、ある程度知っているは36%、知らないと答えた人が46%で意外に多いという結果でした。
千葉県栄養士会では、16年度より千葉県民対象の食育・健康づくり料理教室を実施しています。 生活習慣病の予防の食生活や、季節の新鮮な食材、県産品の利用(地産地消)を目的とし、県内10ヶ所で毎年開催してきました。 市原市では、毎年開催し、昨年は市原市農業センターにて、32名の参加があり成果をあげています。
市原市は、北部は都市化されていますが、南部は農業が盛んで、酪農や、養豚、養鶏も行われています。四季おりおり、たくさんの農産物が生産され、春はナバナ、イチゴ、竹のこ、夏はインゲン、梨、秋はイチジク、落花生、椎茸、冬は大根、自然薯などが特に有名です。
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