市原市の市民大学で、「市原市の食文化」について話すことになり、「とりどせ」を作ってみました。
私が子どもの頃は、ニワトリを飼っている家は多く、朝早く、コケコッコーという鳴き声で目を覚ましたりしたものです。生みたての卵は新鮮で美味しいごちそうでした。
市原ではお祭りや人寄せの時はニワトリを絞めて、「とりどせ」を作りもてなすという習慣がありました。血ぬきした鶏は肉と骨に分けます。骨をたたいて砕き、ねばりがでるまで細かくしてから団子に丸めます。この作業は庭に置かれた、樹を輪切りにしたたたき台の上で、小ぶりのなたを使って行われたそうです。鶏肉は一口に切ります。鍋に水を入れ、骨のだんご、鶏肉、ささがきごぼうを入れて煮ます。味噌で味をつけ、ごはんを入れ、あまり煮ないで、すぐに盛り付けます。骨のこりっとした歯ごたえがたまらない、カルシウムたっぷりの料理です。
今回は鶏ひき肉を使ってみました。鶏肉とごぼう、味噌の香りがとても合って美味しかった!!
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とっどせ…懐かしくてコメントです。
これってご飯を入れた、鶏雑炊(とりぞうすい)が訛って、「とっどせ」になったと思っていたのですが、本当の所はどうなんでしょうかね…
HPご覧いただきありがとうございます。
「鶏雑炊」の市原での方言を「とっどせ」といいますが、
市原で昔、作られていた「とっどせ」は普通の鶏雑炊とは作り方が違うようですね。今ではなかなか食べることのできない郷土料理になってしまいました。
上田